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どうぶつ畑

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飼育員Q&A

Q.動物園飼育員になるには?
A.動物園の規模にもよりますが、規模が大きい動物園(上野動物園や多摩動物園、横浜ズーラシアのような)で働く飼育員のほとんどは公務員です。公務員試験に合格し動物園への配属希望をだし、そこに人員の空きがあって初めて飼育員として働くことができます。動物園の仕事はなかなか空きが無く、動物園配属を希望していても思い通りに入れないこともあります。そのときは役所内の他の部署に配属になり移動希望を出しながら空きができるのを待つことになります。公務員試験には年齢制限があり、それぞれの都道府県によって違うそうなので確認が必要です。アルバイトを募集していることもありますが、募集のし方や有無などは園ごとに違い、公務員とはかなり条件などが違ってきます。一方それほど大きくない動物園などでは飼育業者に動物園業務を委託していることが多く、公務員でなくても動物園で働くことが可能になります。求人は動物園に直接貼り出されていたり、求人情報誌などに載っているケースもあります。あとは動物関係の大学や専門学校などに求人がいくこともあります。こちらも希望者に対して求人が少なくタイミングが大切です。

Q.飼育員の仕事って?
A.動物の飼育・調教・体調管理・記録、動物舎の清掃、来園者への接客・説明など多岐にわたります。

Q.飼育員になるためには動物関係の学校卒業者のほうが有利?
A.いちがいにそうとはいえないのでは、と思いますが、(業務委託会社の場合は)求人が来やすい、口利きで入れるなどの利点はあるかもしれません。公務員の場合はとにかく試験に受からないと話になりませんから、卒業校が動物関係だからといって有利に働くとは言えないかも知れません。ちなみにわたしは動物関係の学校は出ていません。

Q.動物飼育の経験・知識はあまり無いのですが大丈夫でしょうか。
A.今では飼育の専門学校などがありますが、なんでもそうですがやはり学校と現場では比べようも無いほど違います。また園が変わればやり方も違いますし、同じ園内でも飼育員一人一人によって飼育方法に差があります。同じ種の動物でも個体によって飼育方法は変わってきますし、これ、といったマニュアルがきちんと確立しているわけでもありません。ベーシックなものはもちろんありますが個体全てにその方法が当てはまるわけではないので飼育個体に合ったアレンジができなくてはいけません。もちろん経験や知識はあるにこしたことはありませんが、あるから大丈夫、というのではなくその個体に合った飼育方法を考えられる発想と、観察力が大切です。またそれぞれの園や個体に合わせる柔軟性も必要です。動物飼育というのは特殊な業務です。何も知らないけどなんとなくやってみたい、では務まりません。飼育に携わる上で最低限の知識はやはり必要です。どんなに飼育方法を教えてもベースとなる知識が無ければきちんとした飼育はできません。ですが知識だけあっても経験が無ければ意味が無く、経験があっても知識が無いと意味がありません。知識や経験が無いのなら無いなりに勉強をして学んでいく姿勢があればやっていける仕事だと思います。あと大切なのは動物との接し方を体で知っている、ということです。

Q.休日はどうなっていますか?
A.動物相手の仕事なので365日必ず誰かが出勤しなくてはいけません。休みは飼育員が交代で取ります。一月ごとのシフト制のところもありますし、一年シフト、なんてところもありますが、固定休ところが多いようです。土・日、祝祭日や夏休みなどの長期休暇中は来園者が多いため休みは取りにくく、年末年始もあまり関係ありません。生き物相手の仕事なので仕方がないことですね。

Q.休園日は何をしてるの?
A.休園日は畜舎などの消毒作業が行われています。また動物たちにとっては大切な「休日」。見られたり触られたりといったストレスから開放される日です。ちなみに動物が一番元気なのは休園日の翌日らしいですよ。

Q.飼育員になるための資格はありますか?
A,公務員を経ての飼育員でしたらもちろん公務員試験に合格しなければいけませんがそれ以外のところでは特に資格を必要としません。飼育員の資格試験は日本動物園水族館協会が行う飼育技師資格認定試験というものがありますが、この試験を受けるには実務経験2年以上を必要とします。試験は年に一回、11月ごろに試験申し込みがあり、試験は翌年の2月に行われます。試験は筆記で、動物園飼育と水族館飼育の二つに分かれ一度に二つを受けることはできません。日程などはその年毎で変わるので受験を希望する方は各自で確認を行うようにしください。


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